ペアローンと収入合算の違い¶
「結局、どっちが合う?」——夫婦で購入を検討する人の方から、こうした相談をよく受けます。この記事では、ペアローンと収入合算の違いを、判断に使える形に噛み砕いて整理します。読み終える頃には、次に何を見ればよいかがはっきりします。最後に、よくある失敗も先に潰します。
結論:違いは「誰が借りるか」と「責任の分け方」¶
ペアローンと収入合算は、借入額を増やす手段として検討されますが、責任の持ち方が違います。 返済や名義、控除などの扱いも変わるため、メリットだけでなく“もしものとき”の整理までして選ぶのが安全です。
基礎知識/前提¶
細かい話に入る前に、前提を整理しておきます。
- ペアローンは夫婦それぞれが借りるため、契約が2本になるイメージ
- 収入合算は主債務者1人が借り、もう1人の収入を合算するイメージ(連帯保証/連帯債務など形がある)
- 大事なのは、返済・名義・保険(団信など)の持ち方を揃えること
比較ポイントと判断基準¶
違いを全部覚える必要はありません。判断に効くポイントだけを比較します。
| 項目 | ペアローン | 収入合算 |
|---|---|---|
| 借入の形 | 夫婦それぞれが借りる(契約2本) | 主債務者が借り、収入を合算する |
| 責任の持ち方 | それぞれが返済義務を持つ | 連帯保証/連帯債務など形による |
| 保障(団信など) | それぞれ条件が付く場合がある | 主債務者のみの場合がある |
| 管理の手間 | 手続きが増えやすい | 比較的シンプルになりやすい |
ペアローンが向くのはこんな人です。
- それぞれの収入で借入を分けたい
- 保障をそれぞれ付けたい
- 手続き増を許容できる
収入合算が向くのはこんな人です。
- 手続きをシンプルにしたい
- 主債務者中心で整理したい
- 収入を合算して借入枠を広げたい
次に、決める手順です。
- 目的を決める:借入額を増やしたいのか、審査の通りやすさを上げたいのか整理します。
- 返済の分担を決める:月々の負担割合と、収入変動時のルールを決めます。
- 名義と持分を揃える:負担と持分がズレると揉めやすいので注意します。
- 団信などの条件を確認する:誰に保障が付くかで、安心感が変わります。
- “もしものとき”を想定する:休職・育休・離職など、収入が変わる場面で破綻しないか確認します。
例:ペアローンで夫2,500万円+妻1,500万円のように分けると契約が2本になります。収入変動時の支払いルールまで決めると安心です。
注意点とよくある失敗¶
- 借りられる額だけ見て決める(対策:返せる上限とリスク耐性で判断します。)
- 負担と持分がズレる(対策:割合を揃え、後から説明できる形にします。)
- 保障条件を見落とす(対策:団信や保障範囲を確認し、納得して選びます。)
まとめ¶
ペアローンと収入合算は、責任の分け方が違います。返済・名義・保障を揃えて選ぶと安心です。迷ったら、期限と上限に立ち返るとブレません。不明点は先回りして確認し、記録を残しましょう。比較は2〜3件に絞ると違いが見えやすいです。